サンデー新連載、ツール!。
サンデーで自転車マンガが始まる。
港町。海風の中、必死にペダルを漕ぐ少年がいる。
サイクルロードレース全日本チャンピオンを父に持ち、ロードレース世界最高峰の舞台、ツール・ド・フランスに憧れる、その少年の名はヒイロ。
10歳の誕生日にロードバイクをプレゼントされたヒイロがペダルを回しだした時、新たなヒーロー伝説が幕開く!!
ということらしいがこのアオリ文章の通りの漫画であれば
おそらく盛大にすっ転ぶだろう。
日本における自転車は「最も身近な乗り物でありながらスポーツとしては最も遠い位置にある。」
という珍しいタイプ。
日本において自転車競技、中でもロードレースの知名度はゼロに等しい。
テレビで中継されるわけでもなく、オリンピック競技でもない。(トラックとかケイリンはあるけど)
日本でやってることすら知られていないのではないだろうか。
そんなマイナースポーツをテーマにして、最初からチャンピオンだロードレーサーだと言われても世界に入れるわけがない。
他の作品で言うと、弱虫ペダルは通学自転車から、シャカリキは近所の坂と身近な所からはじまっているし、
両方とも主人公がクライマーなのは「誰でも坂を自転車で上るのはキツい事を知っている」から凄さを伝えやすい部分がある。
マイナースポーツにおいて大事なのは親近感や体感的なところなので、それをすっぽかしてしまうと読者がすぐに置いてかれてしまうわけだ。
折角メタボ対策やらエコやらで自転車が注目されているんだから
自転車通勤に目覚めて自転車に凝り始めた親父の息子あたりを主人公にした方が導入は楽だったんじゃないかな。
マイナースポーツだと主人公が素人の方が(読者に)教えながら話を進められるから楽だし。
ま、来週を楽しみにしたいと思います。
そういえばイブニングののりりんもそろそろか?