マンガなしでは生きられない。

[マンガ] 冠茂氏のツイートからサンデー編集部の現状を推測する

| 2014-02-03 12:38 |

わりと有名なサンデーの編集者である冠茂氏が珍しくツイートしていました。












珍しく冠氏のツイートを見たのでRTしつつツイートしたら冠氏からリプを頂いた。









冠氏のツイートからわかること。(サンデー編集部内の周辺と推測)
・アンケ、コミックス売り上げなどの数字は作家だけでなく編集にも影響する。
・原稿紛失などの重大なミスは異動の対象。
・漫画編集者は漫画がやりたくて編集部にいる人がほとんどである
・編集の評価は一般企業の評価基準と同様である
・人間関係を良好に保てない人は評価が下がる
・売り上げよりも素行や人間関係が重視される
・担当作を立ち上げて初期からアンケが悪く、コミックスも売れないケースはある

大体こんなところが読み取れる。
原稿紛失は一般企業で言えば会社に損失を与えるレベルの行為なので罰せられて当然と言えるが
意外な部分は
「一般の会社の評価基準と同様」
「どれだけ売り上げの高いセールスマンがいたとしても、お客さんや取引先としょっちゅう喧嘩していたら問題になりますよね」

ここである。

一般の企業の評価基準というのは、会社の意向に沿い、決められた仕事をこなし、人間関係を無難にこなす毒にも薬にもならない人材が長生きする組織である。(個人的見解)
自分のロジックを押し通し数字と実績を持って反対意見を蹴散らし結果を叩き出すタイプの人材は疎まれて遠ざけられるか、足をひっぱられるか、自ら去っていくのが常である。もちろん頑固なだけで才能がないただのワガママな人な場合もある。(個人的けんk(ry)
ただ、デキるタイプの人は漏れなく後者で、人と衝突する事を恐れない(というか往々にして頑固)。

ゆえに冠氏の話には、尖った人材はサンデー編集部にはいないか、短期で異動させられてしまっているのではないかと推測させるものがある。
「アンケも売り上げも悪いけど作家との関係が良好な編集」と「売り上げが良くて作家と衝突する編集」では前者が生き残る評価基準のように見えるのだ。
考えすぎだとは思うのだが、その結果が現状のサンデー誌面とすると納得できるだけに困惑を隠せない。

最近サンデーで売れたと言えば銀の匙、マギ、神のみぞ知るセカイであるが、それらは他社から移籍してきた石橋氏が引き抜いた作家だったり担当していたりする作品だ。
裏サンデーを立ち上げるなどの動きを見ても「攻める」タイプの人であるのが感じられる。
(コミックナタリーの記事→ http://natalie.mu/comic/pp/urasunday)
小学館生え抜きはどうしたと突っ込まれかねない状況である。

イチ読者として言うのであれば、「作家と編集がケンカしようが仲良かろうがおもしれーもん作ってくれたら文句ねぇよ」という事にはなるのだが、
どうもサンデー編集部の価値基準はそうではないらしいので、制作側と読者の間に溝ができつつあるんじゃないかと想像してしまう。


あくまで冠氏のツイートからの推測でしかないので実情はわからないが、サンデーには期待を込めて「もっと攻めて欲しい」とエールを贈りたい。

コメント

1 名前:通りすがり wrote
ツイートを見てみると、身内から少しでも異議を言う人間がいれば全力で潰すみたいですね。作家は異常者が多いというのは人気商売というストレスを抱えてたら病むのはわかりますが、何故サンデーからばかり問題がうかんでくるんでしょうね。
2014-02-19 17:33 ID:bVhGypJT
2 名前:kitori wrote
>通りすがりさん

>何故サンデーからばかり問題が

冠氏のツイート(掲載した以降のもの)を見る限り異常性のある人については「他で出入り禁止になった作家」が来たケースについて書いているのでサンデーばかりという話にはつながらないようです。
たまたま冠氏がその作家について触れただけという見方をするのが筋になります。

また「問題」が何を指しているのかわかりませんが他の出版社と比べるとヌルい体質である可能性は予測できるので、その辺が悪い方向に出ることはあるのではないかと思います。
しかし、他社にないという事もまた言えないのでサンデーばかりが、と言うには根拠が必要になります。
2014-02-21 15:01 ID:fKZVCCxR
3 名前:検索から wrote
雷句誠の原稿を無くした飯塚某が2014年まで在籍していたことは明らかなので信ぴょう性に欠ける話ですよね
渡瀬悠宇にも名指しで被害を訴えられた方ですし。
「誰が無くしたか判明すれば」「両者の言い分を聞いて」の判断が恣意的なんでしょうが…。
責任の所在があやふやなのは「一般の会社の評価基準と同様」とは言いがたいですよね。
(厳格さを欠くものの存続し続けてる類の)一般の会社と同じ、って話ですかね…。

面白い話を引き出してくださりありがとうございます。
2015-03-02 16:17 ID:oQUHERuM
4 名前:な wrote
暗に雷句誠さんと渡瀬悠宇さんのこと書いて、だから編集は異動してないって言ってるよねこのひと
2015-03-12 09:07 ID:BvseweLr
5 名前:kitori wrote
>検索からさん

>飯塚某が2014年まで在籍していた

これが直接的に信憑性にかかわるかというのはやや疑問です。
会社はゲームのようにフラグが立ったら即死亡というものではない所です。
大幅な減点や出世街道から外れる事はあっても他の加点で生き延びるということは往々にしてあります。
そういう意味では「一般の会社の評価基準と同じ」な部分もあると言えます。

しかしマスコミ沙汰になれば担当者を切って収束を図る企業も多いわけですから、飯塚氏が2014年まで在籍できたことは冠氏のツイートの内容からとれる「小学館の身内(編集者)に対する甘さ」の裏付けと取ることができ、別の部分との整合性は取れているとも言えます。


「一般の会社の評価基準」が人によって曖昧な部分もありますし、この部分は参考程度で考えた方がいいのかもしれません。
2015-03-12 15:12 ID:UiAbCCLy
6 名前:朝 wrote
>過去の経緯から、相手の方が精神を病んでいることが明らかだったり、病んでいなくても性格上、誰とでも揉めてしまうような方であれば、責任を問われることはないでしょう。

これって遠回しに「相手が精神を病んでいたら原稿を亡くしても悪くない」と言ってるようにとれるけど
編集者の原稿紛失は作家の性格と直接関係ないでしょう。
作家が編集と喧嘩したからってその腹いせに原稿を亡くしても酌む事情があるとでも言いたいんでしょうか
2015-08-11 11:46 ID:fvXfbcnI
7 名前:  wrote
冠がどの口でものを言うのかw
客に喧嘩を売ってる最たるものがてめえだろうが
2015-08-19 22:57 ID:twxmjzfM
8 名前:kitori wrote
>朝さん
ツイート読む限りは「原稿紛失」と「作家との確執」は基本的に別腹でしょう。
文脈が分かれていますから。


>名無しさん

とりあえず冠氏への文句は当ブログではなく本人へお願いします。
2015-08-26 10:53 ID:ZqxSDDsJ

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